先生とのカウンセリングでは、グループカウンセリングで行っている弁証法的行動療法に加えて、新たなものを紹介していただけました。それは「スキーマ療法」と呼ばれるものでした。
私はまたインターネットで調べて、書籍があることを知りすぐに購入し、読み漁りました。
スキーマ療法では、その名にもあるように自分の考えや行動の大元になる「スキーマ」を調べていきます。
ただ、この自分自身のスキーマを調べていくには、自分自身を事細かに観察そして分析できないとすすみません。その観察にはやはり「マインドフルネス」のスキルが必須になります。
結果的には先生とのカウンセリングは1年足らずでグッと症状がよくなったために、終えることにしました。先生には最後のときに、たまには来てくださいと言われたのがとても嬉しかったのを覚えています。
また、同じ頃にグループカウンセリングも、丁度きりよく苦痛耐性→感情調節→対人関係の1クールを終了し、また苦痛耐性が始まったところで卒業とすることにしました。
あの頃に習ったことを全て実践はもちろんできていません。しかし、必死でもがいた結果、底無し沼から奇跡的に這い上がることができて8年が経過しています。
境界性人格障害の症状が回復し、主人との別居生活も2年半で終止符を打てました。家族3人でまた暮らし始めて2年半が経とうとしています。
コロナ禍により家族で過ごす時間が多いですが、感情の波に飲まれて主人との関係が脅かすこともなく過ごせることができています。
私の場、下記の点が改善への道を進めたかなと思っています。
- インターネットで「境界性人格障害」という病名に辿り着けたこと。
- まずは自分自身で境界性人格障害だと気づけたこと(どの医療機関でも、またカウンセリングにおいてもこの病名で診断はされていませんが、自分では絶対そうだと確信しています)
- 良い書籍に出会えたこと
- 良いカウンセラー(グループワーク含む)に出会えたこと
- マインドフルネスに興味が持てたこと
- 主人の努力と優しさ
- 絶対に良くなりたいという強い気持ち
上記のどれか一つでもかけていたら、今の私は、もっというと私はこの世にいなかったかもしれません。しかし今でも一番必要だった要素だなと思うのは、6番目の私自身の心の叫びに私自身が励まされていたということかなと思っています。よくなりたいと思う気持ちを自分で観る度に、これ以上の希望はないと思ったものでした。