境界性人格障害と気付いてから

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2ー境界性人格障害と気付いてから 

主人にカウンセリングを勧められ、Googleでまた「カウンセリング 境界性人格障害」と検索しました。住んでる町から随分遠くまで行かないといけないところばかりでした。病院にも行ったほうが良いと思い、精神科病院を探しました。あまりに近いと知っている人に見られるのでは、と過敏になっていたので、電車とバスを乗り継いで1時間半ぐらいのところに外来として行ってみました。周りは畑に囲まれていましたが、病院の待合室では2、30人の人たちがいたのを覚えています。同じバスに乗っていた女性が、病院近くで下車し私の前を小走りしながら歩いていたのが忘れられません。彼女は目立つ色の服を着ており、髪の毛もずいぶん明るく染めていました。私よりは若かったのは確かですが、目立つ外見に反して、なんとも線の細い印象の人だなと見ていました。向かった先は同じ病院で受付でその女性は、何やら予約した日に来られなかったと言った内容を言っているようでした。腕には包帯がぐるぐると手首当たりから肘まで巻かれており、「リストカットしてるのかな」と思いました。自分も含め、人がそういう生き方をしないといけないことを考えて、悲しくなったのを覚えています。 

私自身は通常希死念慮というものは、この子供が産まれた後にだけ顕著にあらわれましたが、通常は「死にたい」というよりも「消えたい」という気持ちが湧き上がります。 彼女の包帯を目にし、自分も彼女も生きづらさを抱えながら生きていかないといけないこの世に虚しさを感じました。

その当日、1人の医者に会いました。決して悪い人ではないと思うのですが、私はその際、母の生い立ちやらを長く話そうとしていました。それを面倒くささを明らかに出して遮られたため、ここには長くは通えないなと思いました。希死念慮の高い患者さんへの治療に注ぐエネルギーを温存していただいた方がいいので結果として私自身の場合は、それでよかったなと思います。その日はその後血液検査と脳に障害がないかを確認するために脳波を取られました。そして、薬も処方してもらいました。ただ、薬がクセになり頼り過ぎてしまうかもしれなくなるのを恐れたため、それを伝えるとその医師は漢方を処方してくれました。更年期の方にも使われるものだそうで、安心して処方してもらう事にしました。加味逍遙散(カミショウヨウサン)を1日食前に(漢方は食前服用)服用し、頓服薬として抑肝散(ヨクカンサン)を飲むようにと言われました。 

私はツムラのものを処方されましたが、薬局ではクラシエさんのものを購入して今はPMS対策として服用したりしています。 

それからおよそ2週間後ぐらいに、再度その病院に赴きました。おなじ医師から脳波に問題はない事を伝えられました。その際に症状を良くするためのものとして、「マインドフルネス」というものを薦められました。私が人生で初めて「マインドフルネス」を知った時でした。 

漢方薬は味もよく、処方してもらった2種類いずれも飲んではいましたがやはり、感情の波を制御するほどではありませんでした。 

私は焦りに焦っていたのを覚えています。薬の治療も避けたいし、自分の状態も精神科で治るとは思えませんでした。なぜなら、通常外にでて他の人に紛れて生活している限り、私は問題状態に陥らないので、治療対象の問題が表面化しないからです。出てこないものを治すと言うことほど困難なことはないでしょう。

私はカウンセリングやセラピーといったものや、他の手段をもってしか自分の症状は良くならないと確信しました。