書籍紹介1-『ササっとわかる「境界性パーソナリティ障害」』

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これこそBPDを知るための簡易マニュアル

自分がBPDだと気づいてから、読んだ本たちを紹介していきます。基本的には、下記の2点の観点でご紹介していきたいと思います。#1に関しては、BPDの症状が強く出ている方・時にはあまりおすすめできないかどうかも私の個人的な体験を生かしたレビューもしていきます。

  1. BPD当事者向け か 身近な人がBPDで困っている・助けたい人向け
  2. BPDを知る内容 か BPDの症状を自分で癒していく方法をしる内容

今回は第1冊目としてご紹介させていただく、岡田尊司先生の著書『ササっとわかる「境界性パーソナリティ障害」』です。BPDという病名に出会ってからすぐに読んだ本という意味で1回目に挙げているのではなく、BPDの当事者だけでなく周りにBPDで苦しんでいる人がいるというNon-BPDの人にも、非常にわかりやすくBPDについてが説明されているので、言えば「BPDについて」知るための簡易マニュアルブックとしてお勧めできるので、最初の1冊目として選択しました。


不安定な時期を克服すると、とても魅力的な人格として円熟していきます。傷痕が残っている部分があっても、それが他の人を支える力となったり、優しさや強さとなったりするのです。

『ササっとわかる「境界性パーソナリティ障害」』岡田尊司 著

BPD当事者としてまず言えるのは、自分に対する嫌悪感をもっている面が大きくあるので、最初に読む本としては希望が持てる内容であるものをおすすめします。その点、この本は、いえもっと言うと岡田先生の文章には、「自分が自分でいても良いのだ」と思わせてくれる表現が多くあります。BPDを抱えていると、気分が落ち込むことがあるたびに、「自分がだめなんだ」「自分なんかいなくなれば良いのに」「消えたい」という気持ちが、Non-BPDの人が想像できないぐらいに、瞬く間に心を覆ってしまいます。そんな思考の癖がある中、何よりも熟練した精神科医の言葉に励まされることは大きな救いになります。その観点より、私がこの本をまず1冊目として紹介したい大きな理由です。

またこちらの書籍は寸法が12.9 x 1 x 17.8 cmと、文庫本より少し大きいですが、厚みが1cmと手に持ちやすく、カバンのなかでもかさばりません。

内容は、ほぼ見開き1ページごとで、境界性パーソナリティ障害の原因、症状の特徴、回復方法について説明されており、読みやすくイラストや図が添えられており非常に読みやすいです。

ご自身が境界性パーソナリティ障害として苦しんでおられる方、または身近な方に境界性パーソナリティ障害の方がいるという方のどちらの場合でも、まず1冊目としてぜひお勧めいたします。

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